CURRENT EXHIBITION

InSitu2

Ibasho

OCTOBER 24NOVEMBER 27, 2026

IN SITU-2 poster

「InSitu2」は、現代のクリエーションを促進する共通のプログラムとして東京、ミュンヘン、北京のエスパス ルイ・ヴィトンを結び付けるプロジェクトです。これは、文化を牽引するメゾンとして、ルイ・ヴィトンが芸術に対して長年培ってきたコミットメントを体現するものです。2015年の「IN SITU-1」では、パリ、東京、ミュンヘンのエスパス ルイ・ヴィトンが初めて連携し、「地域性」という概念をテーマに女性アーティストたちに焦点を当てました。これに続く「InSitu2」では、各都市に根差したアーティストらを招き、それぞれの都市のクリエイティブなシーンにオマージュを捧げる独自のプロジェクトを展開します。本プロジェクトは、誰もが気軽に楽しめるパフォーマンスやトークイベント、参加型プログラムなどを通じて、アーティストやパフォーマー、作家、そして地域コミュニティが、分野や地域を越え、共に変容や文化的な交流の在り様を探求します。共通の枠組みで結ばれながらも、それぞれのエスパスでは、その土地ならではの背景やクリエイティブな循環により企画された独自のプログラムを展開。3都市にわたり展開される「InSitu2」は、対話、創造性、そして文化的な関わりが息づく場としてエスパス ルイ・ヴィトンが果たす役割に光を当てます。

エスパス ルイ・ヴィトン東京は、2026年10月24日(土)から11月27日(金)まで、プログラム「InSitu2 – Ibasho (居場所)」を開催。居場所を、物理的な空間だけではなく、そこでなされる行為、繰り返される所作、共有されるひととき、呼び起こされる記憶によって変容する様を探求します。スピード、密度、個人性によって形づくられる社会において、この考えは本プログラムの中心的な問いとなります。人は何によって自らの居場所を感じるのでしょうか。そして、その感覚は共同体として築き上げることができるのでしょうか。今秋、ここ表参道の中心に位置するエスパス ルイ・ヴィトン東京は、多様なアートが息づくクリエイティブの拠点として新たな居場所となり、絶えず動き続けるこの都市の中で、ゆっくりと流れる時間に身を任せ、鑑賞のための場所ではなく、そこに身を寄せられる場所として、異なる背景を持つあらゆる人々を迎え入れ、1つのコミュニティを育むことを目指します。

本プログラムでは、時には伝統に着想を得ながら、さまざまなかたちのアクティビティを通じて居場所を展開します。居場所をテーマにした落語に加え、伝統的な舞台を離れて上演される能、そして音楽表現における「居場所」という感覚を探求するDJやジャムセッションにいたるまで多岐にわたるパフォーマンスを実施。さらに、表参道と「居場所」を出発点とした多彩なゲストによるトークイベントのほか、社会的な問いとしての居場所をテーマにした文芸の集いまで、考察をさらに広げます。エデュケーショナル・プログラムとしては、この居場所で世代を超えて楽しめる多様なワークショップ、映画上映会、さらに毎週日曜日には子ども向けワークショップを実施します。

これらの考察は、人のスケールを超えて拡大された空間としても表現されます。来場者は畳の上や、テーブルの下、カーテンの裏、あるいは襖の陰などに、思い思いに集います。そして、いけばなや俳句、あるいは楽器など、それぞれのイベントの後に残された痕跡が少しずつ積み重なり、それぞれのアーティストと来場者が時間をかけてその空間のアイデンティティを形づくっていきます。本を読んだり、畳に寝転んだり、静かに座って物思いにふけったり、あるいはそこに集うコミュニティと交流したり、アクティビティが行われていない時でさえ、来場者が、この居場所に身を寄せ、わが家のようにくつろぐことができる空間を提供します。

本プログラムの空間構成は、日本の若手建築家コレクティブ GROUPが手掛けました。彼らは、本プロジェクトのアクティビティや制作パートナーたちと密に連携しながら、会期中を通じて変化し続ける空間を形づくり、エスパス ルイ・ヴィトン東京の中に居場所を具現化させています。

開館時間:12:00–20:00
会期中無休/入場無料

*11月3日(火・祝)・27日(金)は17:00閉館。開館時間はアクティビティによって変更となる場合がございます。

*一部のアクティビティは事前予約制。詳細はルイ・ヴィトン LINE公式アカウント内、ミニアプリよりご確認およびご予約ください。

現時点で多くのアクティビティが満席となっておりますが、キャンセル等により空きが出る場合もございますので、お時間をおいて改めてご確認ください。

ACTIVITIES

パフォーマンス

ikebana whispering

平田春果+Sapphire Slows

14:00 – 14:30
*予約推奨

いけばな草月流師範、脳梗塞による片麻痺のありのまま、片手でいけばなによる空間を紡ぎ上げる平田春果とミュージシャンSapphire Slowsによるヒーリング・コラボレーション・プロジェクト。その場の空気、呼吸、振動、存在、本来は聴こえるはずのないいけばなの音全てを即興で掬い上げサウンドへと昇華します。痛みを抱えるすべての人へ。

キッズ・ワークショップ

うその日記を書いてみよう!

滝口悠生

13:00 – 14:0015:00 – 16:00
*要予約

作家の滝口悠生を講師に、「日記」を書くワークショップを行います。ただの日記ではなく、講師の話を聞きながら、虚構や想像も織り交ぜていきます。“本当”とはどうやって生まれるのか? 書くことを通じて感じてみましょう。
対象:小学生~高校生 (小学生の方は保護者のご同伴をお願いします)

トークイベント

居場所のつくられ方、つくり方

富永京子

18:30 – 19:50
*要予約

政治・社会運動や都市文化、共同体自治の研究で知られる気鋭の社会学者・富永京子によるレクチャー。表参道をはじめとする特定の街や社会空間、建築、Podcastに至るまで、人々が集まる空間=「居場所」について多角的な視点から論じます。

キッズ・ワークショップ

キッズ・テック・ワークショップ「電子おもちゃをつくろう!」

成田達哉(Takram)

13:00 – 14:0015:00 – 16:00
*要予約

デザイン・イノベーション・ファームTakramのプロトタイピングエンジニア、成田達哉が講師となり、ハンダこてなどの工具を使って電子基板を組み立てるワークショップ。自分の手で、ちょっとした電子おもちゃをつくろう! 注意:ハンダこてを使用しますので、あらかじめご承知おきください。
対象:小学生 (保護者のご同伴をお願いします)

トークイベント

公開句会le kukaï scénique 行く秋の硝子の箱の解禁日

小林聡美+児玉雨子+千野帽子
+堀本裕樹+長嶋有

16:00 – 19:30
*要予約

詠むことだけが俳句ではない。句を評し、感想を語り合うことも含めて俳句である――句会は通常閉じられた空間で行われているものですが、それを「公開」。誰が詠んだかわからない状態で、その句をどのように読むのかを語り合う。参加者による人気投票も行いながら、自由で白熱した議論を楽しみましょう。

パフォーマンス

「espace home radio」djライブセッション

Login.jp

12:00 – 20:00
*予約推奨

音楽とアートを通して日本のカルチャーや日常生活を保存する「デジタルアーカイブ」、として活動するLogin.jp。商店街や水田、銭湯といった場所にDJセットを持ち込んだライブ映像が話題になっています。今回はコンセプトの「居場所」に合わせて、家に置かれたラジオのように開館中の8時間、複数のDJがプレイし続けます。

*茶文化コミュニティ「茶酔(ochayoi)」も登場し、お茶酔い体験も楽しめます。(茶酔セッション時間15:30-19:30)

キッズ・ワークショップ

あなたのときを、わたしがえがく

小林エリカ

13:00 – 14:0015:00 – 16:00
*要予約

作家・アーティストの小林エリカを講師に迎えます。二人一組となり、用意された質問表にもとづいて互いをインタビュー。聞いた内容を絵に描き、贈り合います。互いを知るために過ごした時間が写し取られた作品は、きっと自分にとって大切な「居場所」になるはず。
対象:小学生~大人まで (小学生の方は保護者のご同伴をお願いします)

上映会

『キムズビデオ』上映+トーク

キノ・イグルー

17:30 – 19:50
*要予約

移動映画館として様々な空間で世界の映画を上映し、映画の楽しさを伝える活動を続けるキノ・イグルーが、エスパス ルイ・ヴィトン東京にやってきます。「居場所」をテーマに選ばれた映画『キムズビデオ』(2023年 アメリカ)を上映した後、作品の解説や他のおすすめ作品などについて語っていただきます。

トークイベント

これからの居場所

磯野真穂

14:00 – 15:30
*要予約

『急に具合が悪くなる』の共著者であり、文化人類学者の磯野真穂をゲストに迎え、新刊『社会が壊れるその前に』を出発点としたトークを行います。分類すること、境界を設けることが問題視され、包摂こそがより良い社会への指針として語られる昨今における、これからの居場所とは?
手話通訳・音声認識による文字支援(UDトーク)あり

キッズ・ワークショップ

小さな自分の部屋をつくろう!

飯田竜太

13:00 – 14:0015:00 – 16:00
*要予約

アーティスト・デュオのNerholとしても活動する彫刻家の飯田竜太を講師に迎え、家の展開図から部屋を組み立てるワークショップ。大きな家具に囲まれた空間で、小さな自分だけの「居場所」を自由な発想でつくりましょう。

対象:小学生 (保護者のご同伴をお願いします。ご兄弟の場合は未就学児も参加可)

パフォーマンス

表参道落語会

桂枝之進

18:30 – 19:50
*要予約

クリエイターとのコラボレーションや現代的な新作落語の創作など、落語の楽しみ方を精力的に発信する桂枝之進が「居場所」を起点に落語会を開催。演者と観客、それぞれの中に噺の世界が描かれるそこは自分だけの「居場所」。高座の前に開かれる「リスニングパーティ」では、カジュアルな雰囲気で解説付きの落語を楽しめます。

落語リスニングパーティー:17:00–18:15

トークイベント

朗読&トークセッション「表参道はおぼえている」

朝吹真理子

18:00 – 19:30
*要予約

今年8年ぶりの長編小説『ゆめ』を上梓する小説家の朝吹真理子による朗読の一夜。当日は1945年の岡山と平塚での空襲が登場する『ゆめ』に加えて、表参道交差点に135年店を構える山陽堂書店で開催された絵画の個展にあわせて書き下ろされたテキスト「道はおぼえている」を初披露。また山陽堂書店の店主・遠山秀子とのトークセッションでは、ともに行っている表参道周辺の聞き取り調査の話を中心に、表参道がもつ歴史や記憶に迫ります。

パフォーマンス

「espace home radio」djライブセッション

Login.jp

15:00 – 20:00
*予約推奨

音楽とアートを通して日本のカルチャーや日常生活を保存する「デジタルアーカイブ」、として活動するLogin.jp。商店街や水田、銭湯といった場所にDJセットを持ち込んだライブ映像が話題になっています。今回はコンセプトの「居場所」に合わせて、家に置かれたラジオのように開館中の5時間、複数のDJがプレイし続けます。

ワークショップ

様々な感覚を生かして — 植物に触れ合うワークショップ

平田春果

13:00 – 14:30
*要予約

いけばな草月流師範、片麻痺の空間アーティスト平田春果を講師に迎え、視覚、嗅覚、触覚…様々な感覚を生かしながら、新鮮な感覚で花や植物に触れ、いけばなを知っていただき様々な植物に触れたあとは、参加者同士で植物について語り合いながら竹の器にいけ、最後には講評も行います。珍しい植物にも出会えるかもしれません?!あらゆる方にとって易しく楽しく安全に参加できるプログラムです。

キッズ・ワークショップ

“見る人が完成させる写真”をつくろう!

磯谷博史

13:00 – 14:0015:00 – 16:00
*要予約

講師は、写真や彫刻を中心に作品制作を続けるアーティストの磯谷博史。会場内でお気に入りの場所を見つけて写真を撮影。印刷した写真から色を想像して、額に色を塗ったり。それぞれの参加者が見つけた場所の記憶、その姿を探っていきます。はたして、作品はいつ「完成」したといえるのでしょう?
対象:小学生~高校生 (小学生の方は保護者のご同伴をお願いします)

パフォーマンス

in-between

蓮沼執太+田中堅大

16:00 – 18:00
*予約推奨

エスパス ルイ・ヴィトン東京に現れた「居間」を音楽家の蓮沼執太と田中堅大が訪れ、まるで友人の部屋での練習を盗み見しているかのような、自由気ままなジャムセッションを展開します。この日、この場所からどんな音が生まれるのでしょうか?オーディエンスが発する音も、セッションの行方を左右するかもしれません。

*茶文化コミュニティ「茶酔(ochayoi)」も登場し、お茶酔い体験も楽しめます。(茶酔セッション時間15:00-19:00)

トークイベント

声と居場所 — 小説を書くということ

ブライアン・ワシントン
×安堂ホセ

18:00 – 19:30
*要予約

長篇『メモリアル』で鮮烈なデビューを果たし、20代にして現代アメリカ文学を代表する作家となったブライアン・ワシントン。『DTOPIA』で芥川賞を受賞し、海外からも耳目を集める新鋭作家・安堂ホセ。ともにコミュニティやクィアネスといったテーマを書き続けてきた二人の小説家が、小説を書くという実践そのものについて語り合います。物語の語り手や声をどう立ち上げるのか、物語を書くことは居場所になり得るのか。「書くこと」を通じて、それぞれの“居場所”に迫ります。英→日逐次通訳付き。

ワークショップ

短歌の夕べ

穂村弘

18:00 – 19:30
*要予約

万葉集から現代短歌まで。1300年以上にわたり日本で詠まれ、また読まれ続けている短歌の面白さはどこにあるのか。歌人の穂村弘がナビゲートする短歌の夕べ。トークのほか、以下に掲示した「下の句」のお題に対する「上の句」を考える作歌セッションも実施(希望者のみ)。トークと実作を通して、短歌の奥深さに触れてみましょう。短歌に初めて触れる方、大歓迎!

お題:「ためらいながら近づいてゆく」

例歌
半額のシールが貼られているかどうかためらいながら近づいてゆく(殿内佳丸)
下の名を知りたい夜の下駄箱にためらいながら近づいてゆく(定型)

パフォーマンス

演能

山階彌右衛門

18:30 – 20:00
*要予約

InSitu2最終日を締めくくる観世流シテ方、山階彌右衛門による特別演能。構造が厳格に定められ、いくつもの抽象的な意味が仮託されている能舞台。いつもの場所を離れ、表参道に現れた「居場所」に能楽師は何を見出し、そこからどんな舞が生まれるのでしょうか? 演目の後には、ご本人による解説も予定。

*やむを得ない事情により、日時や内容が変更となる場合がございます。予めご了承くださいますようお願い申し上げます。

*「予約推奨」のアクティビティは、空きがある場合に限りご予約なしでもご参加いただけます。

*「要予約」のアクティビティへのご参加には、事前のご予約が必須です。